2004年『冬のソナタ』から始まり、2011年K-POPの爆発的流行と、日本の韓流ブームが記憶に新しいですが、韓国の勢いは何も大衆文化だけでは収まりませんでした。
マジックのオリンピックであるFISM2012が終わり、ついに世界は韓国を無視出来なくなりました。
グランプリ、部門1位2位3位を含む、合計8つの賞を韓国が獲ったのです。
マジックの雑誌MAGIC MAGAZINEでは10ページの特集が組まれました。
今回は進撃を続ける韓国のマジシャンを数人紹介します。
(可能な限り彼らの演技動画を探しましたが、意図的にネットに動画を公開していないマジシャンが多い為、動画の無いマジシャンもいます)
Yu-Ho-Jin
ステージ部門、グランプリのユ・ホジン。
彼は1992年生まれ、賞を受賞した当時は若干20歳でした。
20歳にしてこのエレガンス、堂々たるものです。
強烈な現象の数々はもちろん、優雅なピアノをBGMにゆったりと身体を動かすそのスタイルは瞬く間にブームとなりました。アジア圏のステージマジックのコンテストには「ホジンもどき」がたくさんいます。
同年FISM、クロースアップグランプリは以前紹介したYann Frischですが、対照的なスタイルですね。
では動画をどうぞ。
そのホジンがインタビューに答えてくれています。そちらもどうぞ。日本語字幕つきです。
Ted Kim
ぜひとも動画を見て頂きたいマジシャンの一人なのですが、見つからなかった…(情報お待ちしております)
特筆すべきは、ホワイトアートと題されたその演技に、なんと「投射」を利用しています。
自分の身体をスクリーンにし、そこに映像やイメージを投射し、さまざまな現象を起こします。
以前から紹介しているプロジェクションマッピングに近いものがあります。
最もビジュアルでマジカルなマジシャンです。
Han Seol-Hui
日本に韓国のマジシャンが知られ始めたのは彼の影響が大きいのではないでしょうか?
2010年の年明けに放送された「GOD・HANDS史上最高の神技!!世界マジックNo.1決定戦!!」で大々的に紹介され、その中で優勝をかっさらい、当時の韓流ブームも関係し、TVを見ていた多くのマジックファンが韓国を意識し始めました。
そして韓国を語る上で決して忘れてはいけないのが
Lee Eun- Gyeol
彼が韓国のマジックを先導し引っ張って来たと言えるでしょう。
仏頂面で、非感情的、というマジシャンのステレオタイプを崩し、ダイナミックで、若々しくエネルギッシュなパフォーマンスで次世代のマジシャンたちを刺激してきました。
彼の動画はネット中に溢れていますので、そのいくつかを紹介します。
France TV -Le Plus Grand Cabalet Du Monde -Lee Eun Gyeol
Lee Eun Gyeol Cardiographic
TVにもよく出ていますね。韓国マジック界のスターです。
さて、ここまで韓国の若いマジシャンを幾人か紹介しましたが、なぜ、ここまで韓国に勢いがあるのでしょうか?
その陰にはある日本人マジシャンの大きな支えがありました。
氏の名前は
安田悠二(Yasuda Yuji)
氏の活動なくして、今の韓国マジック界はありません。
氏のインタビューがありますので、詳細はそちらでどうぞ。
韓国マジックの変遷も語られております。
(動画を提供してくださいましたスクリプトマヌーヴァさんに感謝します)
まとめ
アジアのコンベンションで韓国人の勢いは本当に無視出来ません。
賞には必ず食い込んできますし、多くのマジシャンがアジア外にも飛び出しています。
国が一丸となって進撃する韓国に対し、我々日本は今後どうしていくべきなのでしょうか?
世界を狙うマジシャンは各々に考えがあることでしょうからここで明言することではないでしょう。
次回FISMはイタリアで開催されます。
そして地域・大陸別で予選があり、アジア予選であるFISM ASIA2014の開催地は韓国に決まりました。
前回FISMでの活躍や国としてのマジックの栄え様が評価されたのでしょう。
次回FISMの受賞台を韓国に独占されないよう、日本人も頑張りましょう!