皆様こんにちは。magohacks 編集長のJONIOです。
「magohacks」という単語 を初めて見た皆様はじめまして。久しぶりに見た皆様お久しぶりです。
magohacks は2013年にウェブサイトを立ち上げ、マジック周辺のデザインやテクノロジー、ライフハックを紹介する個人メディアとして活動していました。このサイトがそうです(現在調整中)
僕自身がプロマジシャンになり更新が難しくなりサイトmagohacks は休止状態でしたが、この度、雑誌として復活しました。
なぜこの出版不況の時代にわざわざ紙の雑誌を出すのか?
答えは単純です。僕自身、雑誌が大好きだからです。
電子書籍の登場で電子媒体で読めるものがありますが、どこか物足りなさを感じていました。
その物足らなさを正体は「体験」です。
端末やクラウドに保存出来る電子書籍はかさばりませんし、エコです。
しかしそれは情報を取り込むだけあり「雑誌を読む体験」は無くなっているのです。
雑誌のサイズ、全体の厚み、重み、紙の質、匂い、ページのめくれる音、読み込むにつれてぼろぼろになったり、書き込んだり、角を折ったり。これらの体験全てが紙の雑誌を読む体験です。
電子書籍が悪いのではありません。情報だけを取り込むだけであれば電子書籍で良いですし紙を使わないのでエコです。なので雑誌magohacksも電子版を出す予定です。できれば紙媒体で読んで欲しいけれど、前述の通り、電子版の良さも理解してます。
電子書籍と紙の本、この構図は、マジックを映像とライブどちらで見るか。この構図に似ています。
動画で見るメリットもあればデメリットもある。ライブで見るメリットもあればデメリットもある。使い分け、住み分けが大事だと思っています。
僕はやっぱりマジックは生で、ライブで見るのが大好きです。
これが僕がわざわざ紙の雑誌を出した理由です。
中身の話もしましょう。
このmagohacks にはトリックの解説が基本的にありません。加えて比較的若いマジシャンばかりが登場します。出演していただいたマジシャンは皆、僕が直接会って話をして惚れ込んだ方ばかりです。
いいマジシャンは、マジック抜きにしても面白い。
ある時、僕はハッと気がつきました。僕が惚れ込んだマジシャン達は皆、マジックを抜きにしても魅力的な人ばかりだと。
マジック抜きにしても、というのは、完全にマジックと切り離しても、という意味ではありません。皆マジシャンですからマジックと切り離せるわけがありません。
マジック抜きにしても、というのはマジックのパフォーマンスを見なくても、という意味に近いです。
その人の生き様やこだわり、仕事へのスタンスなどの話は、パフォーマンスに負けず劣らず魅力的であると気付きました。そして同時にその魅力を自覚していない人が多いことにも気が付きました。ならば僕がそこを掘り下げて、語って頂く場を作ろうと考えました。
高橋匠さんがどうやってレナートグリーン の弟子になったのか
Arsさんが惚れ込んでいるデックCLUB CASINOとの出会いと愛
FISM受賞者 高重翔さんが今何を思うのか
FRENCH DROPの店長と最年少はどのようにしてその場にいるのか
などなど
これらは彼らの「マジック」ではなく「彼ら自身」の話です。
なので雑誌magohacksはそういったマジシャンが持っている「マジック自体」以外の面白いコンテンツをお届けしていければなと思っています。完全にマジックを排除するわけではないですけどね。
とにかく面白い!と感じたことを伝えていく媒体になります。SNSでは伝えきれない情報を載せていきます。
マジシャン自身の面白さや、マジック業界に既に存在しているけどまだ掘り下げられていない切り口などをどんどん開拓する企画をしていきます。
創刊号は36ページと薄く、2000円と雑誌にしては高いです。ですが、その分1ページ1ページ読み応え、見応えのあるページに仕上がっています。
すでに次の巻の制作は始まっています。コンテンツの分量は倍に、金額は半分になります。
年に2回の発行です。頻繁に出そうとすると頓挫すると思うので、ゆっくり丁寧にやっていきます。
同時にmagohacksのサイトも少しずつwebメディアとして復活させて行きますので、web、雑誌ともにmagohacksを今後ともよろしくお願いします。
2018.8.17 板橋のホテルにて
8/18 マジックマーケット2018にて先行発売!
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雑誌magohacks創刊号
¥2,000
マジケブース:G3
内容:上記画像を参照
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マジックマーケット後、webでもご注文いただけます。