人間の行うパフォーマンスのほとんど全てはライブで観るのが良いとされています。
スポーツ、パントマイム、ジャグリング、漫才、ダンス、そしてマジックも。
臨場感やその場にしか流れない空気というものは映像で伝えきる事は出来ません。
パフォーマンスを観るという事に限れば、映像というのはライブの保存版という位置づけです。
ですが!
果たして ライブ>映像 と言い切れるでしょうか?
こちらをご覧下さい。
Etereas / Animation Shortfilm from Flaminguettes on Vimeo.
この演技であなたが感じたことをライブで感じ取る事ができるでしょうか?
映像でしか見せる事の出来ない表現というものが存在します。
以前、プロジェクションマッピングやEnraというグループを紹介しました。
これらもパフォーマンスとCGやテクノロジーを融合させた好例ですが、両者ともどちらかというとライブ寄りのものです。
プロジェクションマッピングの魅力は映像のなかでも十分発揮されますが、ライブで観てももちろん素晴らしいです。
Enraのパフォーマンスも映像で観れば完璧な演技を観る事が出来ますが、ライブでも可能な演技であり、ライブの方が魅力的かもしれません。
しかし、今回紹介したこの演技は決してライブで観る事は出来ません。
CGがパフォーマンスの魅力を底上げし表現の可能性を何倍にもしています。
マジックの世界は極めてライブ至上主義です。
ライブで見せることの出来ないトリックは駄作だと評価され、カメラトリックという言葉はネガティブな意味でしか使われません。
マジックを見るにはライブ/リアルが一番です。それは間違いないでしょう。そう、今は。
しかし、今後このままマジックがリアルワールドでしか発達しないのであれば、マジックの未来は限りなく暗いように思えます。
10年後、20年後、50年後、マジシャンはいままで通りステージの上を駆け回り、卓上でトランプやコインを操っているのでしょうか?
magohacksはマジックの可能性を信じています。
あなたにはマジックの明るい未来、見えていますか?